そういうと小走りになった・・・・・
奈々(ユウ・・・・・・)
22p
それ以来私のカバンにはあのストラップが片時もはなれずにくっついている。
あの時のユウのカバンにくっついているのと同じように。
奈々(私のお気に入り。)
こっちにきてから出来た友達の由香に
由香「アンタ、このストラップ趣味悪くない?しかも男物でしょ?」
ストラップが揺れているカバンに目をやり
奈々(そんな事床に言われても全然気にならない!私の一番の宝物。)
由香「それに“携帯”ストラップなのにカバンにつけてるし・・・」
ただ微笑んで
奈々(これはここにつけるものなんです!!私のルール!!)
23p
由香「あんたそんなに可愛い顔してるけどもてないでしょ?」
満面の笑みだけ返す奈々
奈々(もてたくなんかないもん!)
奈々(私のお願いは・・・神様、分かってますよね?)
奈々(あの時は本当に感謝しています。もう一度だけ私の願いをかなえてくださいますよね?)
奈々(近い将来絶対に・・・・・)
