「なんで?」



「なんで って自分が使うものだから…」



だってそうでしょ?



「あぁ これユラちゃんに買うベッドだから」



「…」



えっ?



私に…?



多少の沈黙の後 口を開く



「でも お部屋にはベッドがありますよ?」



サイズ的にもちょうどいいし 見た目もまだ新しい



「うん でも何回か使ったし 人が使ったものこれから使い続けるの嫌でしょ?」



「でも お金…」



凄くかかるのに そんなこと気にしないのに…



「俺が好きで買ってるんだし いいんじゃない?素直にお礼 言ってくれた方が ね?」