僕らの命

染色体Xは女の子を作る。
染色体Yは男の子を作る。


僕がそれを知ったのは、確か小学校の低学年の頃だ。

僕は女には生まれたくなかった。
二人の姉がいるけど、決していい人じゃない。

僕は、あぁはなりたくないんだ。

女だから、って言い訳で姉さんは色んなものから逃げてる。

僕は、逃げたくないんだ。


XとYで、そんなのがわがままだと知った。

「なんでYじゃないんだよー」

僕は呟くと、机に伏せた。
割り算の式が、先生の声で読み上げられていく。

そして、いつの間にか声が変わった。