一曲目は
出す曲は必ずビックヒットを飛ばし
今の日本のロックシーンを任う
有名バンドのヒット曲。


“売れるとダメになる”なんて
一般的には思われがちだけど

このバンドはいつまでも
独自のスタイルを貫ぬき
全く色褪せることがない
俺らの目標とするバンドだ。


静かで美しいメロディラインで始まり
曲が進む。

それはだんだんと複雑に。

うねるようなギター。
そこに絡み付くベースライン。
ドラムのリズムもどんどんスピードが加速。

サビではすべてがぶつかり
ボーカルの激しいシャウトが心地よくも
身体を熱くさせる。


難度の高いこの曲を難なく歌うケイタ。

やっぱり奴をボーカルにして大正解だった。


低から高へと変化する
曲のテンションと共に
バンドのボルテージも上がっていく。


体育館でしかも座ったままっていう
独特の空間の中でも
聞き慣れた曲だからか
素直に反応する観客席。


この曲を最初にもってきた
俺らの思惑が当たり
思わず顔がほころんだ。


でもまだまだ。
このままじゃ終わらせない。