「じゃあどうすんだ?」

「わっかんね」


ますます頭を抱え込むカズマ。
オイオイ、しっかりしろよ。

その時例のアホ5人組の存在を思い出し
タンクの方を振り向くと
「ギャハハハ!」と異様に盛り上がりながら
屋上から走り出ていった。


「あ〜カズマ、放課後までに今のこと
学校中に知れ渡るな」


あいつら、ていうか
裕介、浩、拓郎の口の軽さは半端ない。


「げっ、西条に悪いじゃん」

「まぁ仕方ないんじゃね?
あいつにも原因はある」

「うーん、でも――」

「――とりあえず悩むのは後に置いといて
この後のライブに集中しようぜ」

「あ!!」


――コイツすっかり忘れてたな。


そう、今日の午後は例の部活動説明会。

っても軽音部の発表はラストの方だから
まだ出番まで1時間半ほどあるけど。


その時タイミングよろしく
昼休みの終了のチャイムが鳴ったから
俺は気合いを入れるように
勢いをつけて立ち上がった。