次の日ーー

今日からは、社会の授業が始まる。

塾に着くと、優衣はもうすでに来ていた。
「優衣早いじゃん。めずらしいー!!」
「あたしだって、本気だせばこんなもんよ。てか、今日の授業、5人らしいよ。」「嘘!昨日は、10人もいたじゃん。」
「だから今日は、ほんっとに馬鹿な奴だけだよ〜。」

「馬鹿が嫌なら、今日はしっかり勉強しろ!!」
ちょうどタイミング良く、先生が入ってきた。

「社会は、赤坂先生が担当なんですか?」
赤坂先生は、この塾で一番若くて、ノリのいい先生。
「そうだよ。だから、しっかり授業受けろよ。」
「はーい!!」
あたしと優衣の声がハモる。


授業が始まった。

席は、先生が決めて、あたしと優衣は見事に離された。優衣は、男子2人に挟まれている席。あたしは、まだ来ていない男子と隣の席。

隣の席の人誰だろ?よく遅刻できるなぁ。遅刻したら、また授業余分に受けなきゃいけないのに。

すると、
ガラガラガラッーー
ドアの開く音が聞こえた。