つまり、あたしも優衣も、おちこぼれってこと。


それに、周りの子たちも、おちこぼれで、誰も生真面目先生の話なんか、聞いている訳がない。

先生、かわいそー。と思いながらも、2時間の授業をあたしと優衣は、しゃべって終わった。



「愛梨ー、もちろん今日も、アイス食べに行くっしょ?」
「もっちろん。行く行く!」塾の後のアイスは、夏休みに入ってからの、日課になっている。


アイスクリーム屋で、塾の愚痴とか、遊びの話とか、夏休み中の情報交換をしたりする。
あとは、優衣の彼氏の涼クンのノロケを聞くのも日課になっている。


「この前、涼と遊ぶ約束してたのに、涼が急に来れなくなったの。あたしめっちゃ楽しみにしてたけど、しょうがないなぁ。て思って諦めてたの。でも、その日の夜に涼が家まで会いに来てくれたの。」