「金石、ホントモテるよなー。」


「全く…うらやましいぜ!」


どこがうらやましいんだよ?


騒がしい奴らが寄ってくるのが、
そんなに嬉しいことなのか?


そんなことを木本にこぼすと、


「…その子たち、俺に回してくれよ。」


と言った。


「?!」


木本、そんなキャラだったか?!?


女子に飢えてるのか?!


ついに、お年頃の男の子になったのか!?


…と思ってたら。


「若い人間は、いい実験材料になるんだよな…。」


メガネの奥が怪しく光ってる。


「何の実験するんだよ!」とは、言えなかった…。


というか、怖くてその先を知りたくはなかった…。


「ま、それは冗談として。」


「え、冗談?
冗談だったのか!
良かったー…。」