『紗~耶!』



暁の声に、はっとした。



ゴメン、暁。


昔の事を思い出していて、



暁といること、



忘れてた…。



『聞きいってるところ、悪いんだけど、そろそろ時間だよ。』


暁はあたしが曲に聞きいってると思ってるみたい。



本当に申し訳なさそうにそう言った。



『あっ、うん。そうだね。行こう!』



あたしは必死にいつも通りを装った。