cross out

『あ、あれ。この間のバンドくんの一人じゃない?』



ホントだ。



あの華奢な男の子だ。



もう会うこともないと思っていたのに。



案外、世間は狭いんだなぁ。



なんて思っていると、向こうが気が付いた。