友達の好きな人




「やっぱり戻ろ?今すぐ戻ろ!」


私は必死に圭介に頼んだ


「やーだ。戻りたいなら一人でどうぞ」



無理に決まってんじゃん



「いいから…行こうぜ」


そう言って圭介はソッと手を差し出した


「………あ」



少し迷ったけど、私は圭介の手を握った

真っ暗だったから葵君からは見えない



だけど


だからって



・・・圭介?


私たちは空き家をグルッと回りだした

完全に空き家に隠れてバス停にいる二人からは見えない