行くと答えてしまったし気にもなるから結局行く事にした。


マナに来てと言われた駅の線の乗り場がわからず横を歩いていた拓也に聞くと、終電が迫っていたのにそこまで一緒についてきて教えてくれた。


「ありがとう!後でメールするなぁ!」


ちあきが乗らないといけない電車のホームからこれが終電だと駅員がしきりに叫んでいたので、急いで走った。



ギリギリで乗り込んだ電車の中でメールを打った。


<ありがとう。拓也は電車大丈夫やった?>



<俺は大丈夫やで☆間にあってよかったなぁ>



それが拓也との最初のやりとり。


なんでもないやりとり。


結局、拓也は家でゲームをしていたらしく、オールで飲み会だったちあきとそのまま朝までメールしていた。



他愛ないやりとり。
兄弟の話とか高校の時の話とか。
拓也の話を聞いている感じだった。



朝になると、りょーちゃんからも昨日はありがとうというメールが来て、数回やりとりした。



その2人とのやりとりで知ったのはちあきの予想とは正反対で、りょーちゃんは1つ年上。拓也は1つ年下ということ。

りょーちゃんは幼く見えたし、拓也は落ち着いてるから意外だった。



ちあきはずっと年上好み。甘えだしわがままだから年上じゃないとって思っていた。



なのに、気になっていたはずのりょーちゃんが年上だった事への喜びはなく、拓也が年下だった事に戸惑った。





きっとこの時にはもしかしたら、心惹かれていたのかな…



そんなはじまり。