初めて周一郎という人と気持ちが通じた気がした。
どういった理由で倫に会えなかったのかわからない。
九条の家の者が阻止したのか、幸子が嫌がったのか、キヨが反対したのか、周一郎自身がそうすべきと思ったのか・・・。
それらを凌駕してしまうほど、倫の心に周一郎の気持ちが響いた。
この部屋は、周一郎が倫を愛していたことを物語っていた。
倫は3人で映っている写真を見た。
少し照れくさそうな笑顔。目尻のシワの深さが年齢を思わせるが、優しい目は薫とどこか似ているように思えた。
倫は周一郎の顔を撫でてみた。
(お父さん・・・)
心の中で呼んでみた。
キヨから話を聞いて以来、自分には何かが欠けている気がずっとしていた。
まるで、母1人から産まれてきたような気がしていた。
しかし、今は父という存在を強く感じる。
倫は溢れてくる涙を拭っては写真を見つめ、再び涙で視界がぼやけては手で拭った。
どういった理由で倫に会えなかったのかわからない。
九条の家の者が阻止したのか、幸子が嫌がったのか、キヨが反対したのか、周一郎自身がそうすべきと思ったのか・・・。
それらを凌駕してしまうほど、倫の心に周一郎の気持ちが響いた。
この部屋は、周一郎が倫を愛していたことを物語っていた。
倫は3人で映っている写真を見た。
少し照れくさそうな笑顔。目尻のシワの深さが年齢を思わせるが、優しい目は薫とどこか似ているように思えた。
倫は周一郎の顔を撫でてみた。
(お父さん・・・)
心の中で呼んでみた。
キヨから話を聞いて以来、自分には何かが欠けている気がずっとしていた。
まるで、母1人から産まれてきたような気がしていた。
しかし、今は父という存在を強く感じる。
倫は溢れてくる涙を拭っては写真を見つめ、再び涙で視界がぼやけては手で拭った。

