ラブ・スーパーノヴァ

成明が倫を振り返る。

「おそらくこの部屋は、戦中に禁止されていた書物なんかを隠すために、本棚が隠れるように細工されたんだと思う。

私は幼少の頃一度、ドアの隙間から父がこうやって本棚を隠しているのを見たことがあったんだ。

しかし、最近はそのことをずっと忘れていた。

父は生きている間、ほとんどこの部屋に人を入れなかったし、父が死んでからもこの部屋を使うのは薫だけだった。

でも、君が最初にこの家に来た時、ふと思いついてこの仕掛けを試してみたんだよ。今この家でこの仕掛けを知っているのは私だけだからね。

そしたら・・・。」

そう言って、垂れ下がっているロープを掴んで下に引いた。

すると、ガラガラと音を立てて本棚と天井の隙間から薄い壁が降りてきたのである。

その壁にはびっしりと写真が貼られていた。

成明が全てのロープを引き下げる。

書庫の壁はあっという間に写真だらけの部屋になった。

倫は息を飲んだ。

全て倫の写真だった。

産まれたての倫、歩き出した頃の倫、小学校の入学式での倫、中学生、高校生・・・・。

それらの写真が隙間無くびっしりと貼られていた。

「こ・・・れは・・・」