ラブ・スーパーノヴァ

薫はこんなにも素直に自分の気持ちを告げてくれている。

なのに、自分は本当の気持ちを言うことができない。
喉まで、好きだという言葉が出掛かる。

今回は不本意ながらも、薫と再会できた。こうして今は一緒にいる。

でも、もう明日になったらまた元の生活に戻らなくてはいけない。

倫は涙が堪えられなくなり、目をぎゅっと瞑った。

「倫ちゃん?どうしたの?」

(もう会えないなんて・・・もう会っちゃいけないなんて・・・!)

再会して、倫は薫のことを深く愛し始めていることに気がついてしまった。

薫に会えない日々を耐えていけそうもない。

「さっきも泣いてた・・・この前家で会った時も泣いてたね・・・。何かあったの?」

薫が優しく声をかける。

好きだと告げるのであれば、倫の出生についても話さなくてはいけない。

薫はそれを聞いてどう思うだろう?

(何も知らないまま、時が経って誰か新しい好きな人ができたら、それが一番幸せなんだ・・・。)

「・・・スーパーノヴァ以上に好きなものがきっと見つかるわ」

倫は涙を拭いて言った。

薫はどういう意味か最初は良くわからないようだったが、徐々に理解すると悲しそうに笑った。

「そうかな・・・」
「きっと、見つかるわ。宇宙は・・・広いから。」

倫は薫から手を離した。

そして静かに薫の元から去っていった。