倫は小さい頃から自炊をさせられていたため、野菜を手際よく切る。
教授の講義が終わって、高校生たちも手伝いにきてくれた。
倫のところにも二人の高校生が来てくれた。
「あなたたち・・・包丁使えるの?」
いかにもお坊ちゃんといった風の二人は使ったことはほとんどないけど、教えてくださいと答える。
おぼつかない手つきにハラハラしながら、倫は一生懸命に教えた。
「小山田さんて、九条の彼女なんですか?」
突如1人の男子学生が聞いた。
倫は危うく自分の指を切りそうになる。
「ち、違うよ。ただ、ちょっと知り合いなだけ。」
二人はふーん、と意味ありげな笑みを浮かべた。
「・・・なんで?多分、私なんかじゃなくても、いくらでも彼女候補はいると思うけど・・・。」
倫は不自然にならないよう顔を作って言った。
「まあ、そうなんですけどね。ちょっと噂があって。」
「噂?」
「樫野とデキてんじゃないかって。」
倫は予想外の話にキョトンとした。
「樫野って・・・あの、めがねの男の子だよね?」
「あの二人すごい仲良いんです。九条は学校でも有名だから、そういう噂が立ちやすいのかも知れないですけどね。」
明らかに二人の男子学生は、薫の弱点を見つけたいといった雰囲気だった。
倫が彼女であればそれは「噂」だし、そうじゃなければまたその話題で楽しめるのだろう。それを確認しにきたのだ。
「それは無いと思うけど・・・」
倫は自分のことを好きだと言った時の薫の顔を思い出した。
あの表情が嘘だったとは思えない。
教授の講義が終わって、高校生たちも手伝いにきてくれた。
倫のところにも二人の高校生が来てくれた。
「あなたたち・・・包丁使えるの?」
いかにもお坊ちゃんといった風の二人は使ったことはほとんどないけど、教えてくださいと答える。
おぼつかない手つきにハラハラしながら、倫は一生懸命に教えた。
「小山田さんて、九条の彼女なんですか?」
突如1人の男子学生が聞いた。
倫は危うく自分の指を切りそうになる。
「ち、違うよ。ただ、ちょっと知り合いなだけ。」
二人はふーん、と意味ありげな笑みを浮かべた。
「・・・なんで?多分、私なんかじゃなくても、いくらでも彼女候補はいると思うけど・・・。」
倫は不自然にならないよう顔を作って言った。
「まあ、そうなんですけどね。ちょっと噂があって。」
「噂?」
「樫野とデキてんじゃないかって。」
倫は予想外の話にキョトンとした。
「樫野って・・・あの、めがねの男の子だよね?」
「あの二人すごい仲良いんです。九条は学校でも有名だから、そういう噂が立ちやすいのかも知れないですけどね。」
明らかに二人の男子学生は、薫の弱点を見つけたいといった雰囲気だった。
倫が彼女であればそれは「噂」だし、そうじゃなければまたその話題で楽しめるのだろう。それを確認しにきたのだ。
「それは無いと思うけど・・・」
倫は自分のことを好きだと言った時の薫の顔を思い出した。
あの表情が嘘だったとは思えない。

