ラブ・スーパーノヴァ

翌日、早速相原から返事が来ていた。

生徒10名を合宿に参加させ、引率は相原が行うといった内容だった。

教授に報告すると、自分から指示しといてとても驚いているようだった。

「そうか、まさか引き受けてくれるとはな。よし、私の方からもメールしないとな。

・・・もちろん、九条君は来るんだよね?」

教授が念押しする。
嵐山はもちろんですと言った。

「じゃあ、引き続き嵐山君と小山田君で運営頼むよ。」

倫も嵐山も同時に「え!?」と声を上げた。

「教授、申し訳ないですけど、自分は今、流体抵抗の実験で・・・」
「教授!私は・・・」

二人で担当から逃れようとしたが無駄だった。

「忙しいのは皆同じだよ。嵐山君は去年もそう言ってやらなかったし、今回九条君の知り合いである小山田君は外せないだろう。

成功させて、九条君をうちに来るよう誘ってくれよ。」

教授は二人の肩をたたき「期待してるよぉ」と言って去っていった。

「じじィ・・・」

嵐山も今回は頼みにいくだけだと思っていたらしかった。
さっさと実験室にむかってしまった。少しの時間も惜しいらしい。

倫は結局自分が一番頑張らないといけないことになりそうだと覚悟を決めた。

それからというもの、倫はバスの手配や、合宿でのスケジュール、企画、実験機材の準備から食料の調達までほとんど1人で行った。

倫たちの方は大学生8人と大学院生3人、助教授1人、教授1人が行くことになり、総勢24名となった。

まず、初日は現地に到着後、湖の水質・生物調査を行い、
研修所にて生物の講義を行った後に湖畔でバーベキュー、夜は高性能の天体望遠鏡を物理学科から借りて天体観測を行うことになった。