「え?それが条件?
・・・もちろん小山田さんも参加されますよねえ?
企画者ですもんね?」
事情を知らない相原が倫と薫の顔を交互に見て尋ねる。
倫は行かないつもりだった。
薫はそれを察知して、倫の参加を条件に出してきたのだった。
(まいったな・・・どうしよう・・・)
倫は嵐山に助けを求めるべく、嵐山の顔を見た。
「当然です。彼女も参加しますよ。’企画者’ですから。」
嵐山は飄々と言ってのけた。
「せ、せんぱ・・・」
倫は慌てたが既に遅かった。
「じゃあ、決まりですね。いやあ、楽しみだなあ!僕、そういうの好きなんですよねえ。」
相原が目を輝かせて言った。
「では、また詳細はご連絡いたします。
そちらでも最終的に決まりましたらご連絡いただけますか。」
嵐山は学校の連絡先とメールアドレスを相原に渡した。
そして薫の方を向いて手を差し出した。
「ありがとう。君も忙しいのに受けてくれて。
君とずっと会いたかったから、今日は会えてよかった。合宿でまた話を聞かせてくれよ。」
薫は嵐山の手を握った。
「いいえ、僕も会いたかったから。あなたと・・・小山田さんに」
薫は嵐山をじっとみつめた。
倫はその横顔をそっと見た。
相変わらずの美しいあごのラインと黒い瞳と黒い髪がそこにあった。
会わないと言ったのに、実際会わないつもりでいたのに、再び会ってしまった。
(何やってんだろ・・・)
倫はものすごく落ち込んでいた。
・・・もちろん小山田さんも参加されますよねえ?
企画者ですもんね?」
事情を知らない相原が倫と薫の顔を交互に見て尋ねる。
倫は行かないつもりだった。
薫はそれを察知して、倫の参加を条件に出してきたのだった。
(まいったな・・・どうしよう・・・)
倫は嵐山に助けを求めるべく、嵐山の顔を見た。
「当然です。彼女も参加しますよ。’企画者’ですから。」
嵐山は飄々と言ってのけた。
「せ、せんぱ・・・」
倫は慌てたが既に遅かった。
「じゃあ、決まりですね。いやあ、楽しみだなあ!僕、そういうの好きなんですよねえ。」
相原が目を輝かせて言った。
「では、また詳細はご連絡いたします。
そちらでも最終的に決まりましたらご連絡いただけますか。」
嵐山は学校の連絡先とメールアドレスを相原に渡した。
そして薫の方を向いて手を差し出した。
「ありがとう。君も忙しいのに受けてくれて。
君とずっと会いたかったから、今日は会えてよかった。合宿でまた話を聞かせてくれよ。」
薫は嵐山の手を握った。
「いいえ、僕も会いたかったから。あなたと・・・小山田さんに」
薫は嵐山をじっとみつめた。
倫はその横顔をそっと見た。
相変わらずの美しいあごのラインと黒い瞳と黒い髪がそこにあった。
会わないと言ったのに、実際会わないつもりでいたのに、再び会ってしまった。
(何やってんだろ・・・)
倫はものすごく落ち込んでいた。

