ラブ・スーパーノヴァ

政子は一しきり笑い終えると、再びピタリと動くのを止めた。

「そうです・・・。成明も孝弘も・・・私が産んだのです・・・・」

政子の告白を薫も倫も黙って聞いていた。

(やっぱり・・・!)

倫の中で一つの大きな真実が弾けた。
それは大きく膨れ上がり、倫は飲み込まれそうになる。

薫は政子を見つめたまま、倫の体を支えていた。
部屋は静まり返り、誰も動かなかった。

突然、すさまじい風が吹き、窓がガタガタと大きな音を立てて揺れた。

「周一郎は・・・それはそれは・・・激しい人でしたよ・・・」

政子が口を開く。
風の音と共に、政子が過去を話し始めた。