虹のカケラ

《普通じゃない付き合い》

そう、ただ“なんとなく”のノリで肌を重ねた。ただ温もりがほしかった…意味を持つ事なんてなく誰でもいい…肌の持つ温もりを求めていたあの頃。

家族に黙って・女友達と会うなんて嘘を付いて男と会い…服を脱いで抱き合い眠っては別れ…それを繰り返していた。

悪いなんて思いもせず、逆に悪いことなんてしてないし?と意気巻いていた。

それは強がりでもなく…弱さでもなく…只の甘えと気付くには長い月日を要した。男性恐怖症でもこの相手は大丈夫な自分がいたが、その内…いつからだろう…この心地よく感じていた距離すらうざったく感じるようになり男性との距離は広がる一方だった。