「ね、おばあちゃん……」


「なんだい?栞。」


「いつになったら着くの……?」


もう30分は歩いていた。


「もう少しだよ。」


「……ふぅー」


そうしてまた、私とおばあちゃんは歩き出した。


すると、小さな神社が見えてきた。


「あ……」


「もう少しだよ……」


私は近づくたびに背筋がゾクッとする感覚を覚えた。

あと1m……。

私の足は止まった。


「どうしたんだい?栞。」


「……。」


そこには……。

闇色の空気に包まれた……
近寄ってはいけないような……


小さな神社だった。