あの日……。
私の運命……―――。
否、
すべてを変えてしまったあの日……。
……―――。
「栞。
七歳の誕生日おめでとう。」
私の大好きなおばあちゃんがニッコリ笑って言う。
私は夏休みでおばあちゃんの家に泊まりにきていた。
おばあちゃん家で、
七歳の誕生日を迎えたのだった。
「うんっ!!ありがとう、おばあちゃん!」
「ねぇ……栞。」
「なぁに?」
「七歳になったお祝いにお参りに行かないかい?」
「お参り?」
「あぁ……。
昔、おばあちゃんの住んでた所には、
女の子は、七歳になったお祝いにお参りに行くと幸せになれるって言う風習があったんだよ。」
「おばあちゃんは?
行った事あるの?」
「行った事はないんだよ。
おばあちゃんのお母さんは体が弱くて行けなくってね……。他の子が羨ましかったよ……。」
おばあちゃんの顔は悲しそうな表情をしていた。
「お母さんがいいよって言ったら行く!」
「そうだね……」
「おばあちゃんと一緒にだよ?」
「もちろん……」
「お母さんはドコ?」
「台所じゃないかな……?」
「台所かぁ……。
行こう~おばあちゃんっ」
「うん……」
私とおばあちゃんは手を繋いで台所まで行った。