「あぁ、李楼?こちらマーキス。今慎と京介を確認した。二人は・・・死んでいた」
マーキスは術の外に出て、ゴーレムを通じて李楼と通信していた。

腕には意識を失った凛を抱えている。

その横には血の気を失った慎と京介が横たわっていた。

その全員に幻視術を施しているので、周りの民間人の目には彼らは写らない。

ついでに加えるなら人払いの術もかけているので、誰もマーキスの周りにはよらなかった。

李楼にある程度の報告をしたマーキスはため息をついた。

「・・・そうですか。分かりました」

応じる李楼の声も暗い。

「それと・・・同じく行方不明になっていた2人の聖職者だが、彼らは探せない。私は3人の意識不明者を抱えている、手いっぱいだ」

「・・・しかたないです。彼らの生存率は低い。ルイ元帥は一度皆を連れて本部へ帰還してくれませんか?」

「わかった」