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凛は李楼の話をじっと聞いていた。
なぜだろう、涙がとまらない。
おいしそうなミルクティーも、飲む気がしない。
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慎も頭に怪我をしているのか、血がついていた。
慎の話によれば、向こう側で調査していた探索班員2人襲われたらしい。
敵はCランクの魔獣が2体、探索班員2人は即死したようだった。
向こう側で京介がCランクの魔獣を2体も相手しているらしい。
慎は言った。
応援は読んだ、だがそれまでもつか分からない。
お前だけでも本部に帰れ、と。
彼も初めは抵抗したが、やがては慎の威圧に押され本部に帰ってきたと言う。
彼は泣きながら本部に帰った。
だが、帰り道の途中で気付いた。
ゴーレムを忘れたことを。

