凛はエレベーターを使い食堂に着いた。
たが、その食堂で違和感を感じる。
いつもは明るく、賑わいを見せていた食堂が慌ただしかった。
落ち着いて食事をしているものはいない。
ザワザワと騒がしい。
班員たちが口々に話し込んでいる。
何かあったのだろうか。
凛は近くにいた班員に声を掛けた。
「あの、なにかあったんですか?」
「あぁ、凛ちゃん。何も聞いてないのかい?俺も詳しいことは知らねぇんだが、昨日任務に出た聖職者たち全員と連絡がとれなくなったらしいんだ」
「え?嵐でゴーレムが故障したとか?」
「いや、それがだなぁ・・・
噂では全員死んだとかなんとか」
「・・・うそ」
凛は頭から血が引いていくのがわかった。
全員死んだ?
京さんは?慎は?
嘘でしょ?
凛は入ってきたばかりの食堂の入り口へ走っていった。
「あっ、凛ちゃん!!」
後ろから呼び掛ける班員の声も、今の凛には届かなかった。