そこで凛は、はっと目が覚めた。

いつの間にか朝になっているようだ。

大きな窓からは溢れんばかりの光が差し込んでいる。

嵐は過ぎ去ったようだ。

凛は自分の頬に何か濡れた感触を感じた。

手で触れてみる。

どうやら泣いているらしい。

「またあの夢か・・・」

ふぅ、と息をはく。

もう何度見たことだろう。

いい加減、飽きる。

だが、始めの頃よりは大分ましだ。

始めは大地に立っているだけだった。

「お腹減ったな」

凛はそう呟くと、ベッドから立ち上がり部屋を後にした。