凛と慎は再び薄暗い廊下を歩いていた。

「も〜、凛があんなところで俺の遊びを言っちゃうから〜」

慎がすねて言う。

「なんだ?ばらされて嫌なことがあるなら、しなければ良いだろう」

「そうだけど〜。次に本部長に会ったら何て言われるだろう?」

「さあな」

そうこうして、二人は食堂についた。

ホールのように高い天井。

大きな窓にはめ込まれた、色鮮やかなステンドグラス。

絶えることのない団員の笑顔と話し声。

どれをとっても、ここが戦場の砦であることを忘れさせるような、活気に満ちたものだった。


「お腹減ったな」

凛がポツリと言う。

「俺も。何かもらいに行こうぜ」

「うん」

二人は調理場の方へと歩いていった。

その時だった。