「とにかく!俺は休みの時は好きなようにして過ごすの!俺の生きがいを奪わないで!」
「何を言うんだい!17歳でその生きがいは悲しいよ、慎」
二人はまだ言い争っている。
考えが尽きた凛は二人を一度見て、ソファを立って部屋を出ようとした。
それを見た李楼が後ろから声をかける。
「凛!任務に出るときは気を付けてね!」
「わかった」
後ろを振り返り、答える。
「まって、凛!俺をおいていかないで!」
あわてて慎がついてくる。
「ちょっと慎!まだ話は終わってないよ!」
「また今度ね!」
“バタン!”
二人が出ていき、本部長室の扉が閉まった。
あとにはソファに取り残された、李楼が茫然としていた。
「はぁ〜、どうしよう。慎ってあんな若い内から夜遊びしてるんだ」