徐々にリョウ達の足元が赤く輝きだす。
「さっきまでの威勢はどこへ行ったのかしら?いさぎいいじゃない」
マーキスが皮肉っぽく言う。
リョウはそれを鼻で笑い返す。
「凛の力が覚醒したらややこしい、という意味ですよ。今の凛の力ならぼくが手を下すまでもなく、彼らに骨の数本を折ってもらって連れて帰れますが、もし覚醒したならば僕は手加減できず、殺してしまうかもしれません」
何食わぬ顔をしてそう言い除けたリョウに、マーキスは正直冷たいものを感じていた。
「ではまた、お会いしましょう。凛、次こそは君を連れていく」
リョウは赤く輝く光の中でそう言った。
凛は輝きが強すぎて、すでにリョウ達をはっきりと確認できなかった。

