聖職者


“バンッ”

まるでパンパンに膨れた風船が破裂したかのような音を立てて、それは破裂した。

凛は衝撃で体を傾がせ地に手足をつく。

右手は頭を抑えていた。

「凛!!目を覚ませ!!」

マーキスはまたも叫ぶ。

「…ッ」

凛が頭を抑えたまま強く息を吐いた。

どうやらかなり頭が痛いらしい。

「無茶な真似をするもんだ、あなたという人は」

リョウは完璧なあきれ顔でしゃがみ込む凛に再び手を伸ばした。

だが、凛はその手を払う。

「マーキス?」

息も絶え絶えに、足元も覚束ないながら、凛は立ち上がろうとする。

その瞳は、いつもと同じく、強い意志を秘めた目であった。

普段の凛が持っているそれであった。