聖職者


「さて、無駄話はここまでにして、そろそろ本題に入りますか」

リョウが話を切り出した。

「凛は僕達がもらいますよ」

「ふざけるな!!」

マーキスは刀を構え、リョウに向き合う。

「ふははっ!!おもしろい人だ!貴方が僕達にかなうとでも思ってるんですか?」

「くっ!!」

リョウがそう言った瞬間、リョウの後ろに並んでいた手下の一人がマーキスに切り掛かってきた。

その突然さと力の強さに、マーキスは刀で構えたものの、押され、口から声が漏れる。

見た目、25歳程の男。

名は確か“ヒロ”だった。

マーキスは心でそう思った。

「僕を倒したければ、まずは彼を始末してくださいよ」

リョウは余裕な表情でそうあおった。

「(くそっ!!)」

早く凛を取り返さないといけないのに、ヒロは段々と力を増してくる。