「凛は無意識になると何をしでかすか分かりませんからね。当時もそんな感じに殺ったんでしょう」
ねぇ、ルイ元帥?とリョウは念を押してくる。
「凛って、無意識になると暴走するクセがあったでしょう?」
マーキスはどきりとした。
確かにあった。
凛が聖職者になる前、マーキスが付きっきりで術を教えていた頃である。
ある郊外の山奥で、凛は修業中に崖から落ちた。
かなりの高さがあり、さすがのマーキスも目を離した隙だったのですぐに助けられなかった。
崖を迂回し凛の元へとついたマーキスは、目の前に広がる光景に目を疑った。
あの高さから落ちて運良くて気絶だろうと考えていたマーキスの前には、目を虚ろにしふらふらした凛が山を焼いていたのだ。

