「レイを作る前、僕はあるものを作りました。それは例の魔獣ではなく、普通の人間の性質が大半を占めるものです。べつに深い意味はありませんでした。興味本意で作ったんです」
「人間嫌いのお前が、どうしてまたそんなことを」
「興味本位ですよ。ただ、遺伝子のベースは特別なものを使ったんです。僕の力ですよ」
「回りくどい言い方をするな」
「つれないなぁ。いいでしょう、核心を言います。僕は作り出した彼に凛の母親の香奈を殺せと命じた」
「何だって?!」
香奈とは、今の凛が唯一反応する名ではないか。
それも、まるで自分が香奈だというように。
「ルイ元帥。もう気付いてるとは思いますが、僕の力は銀です。香奈の力も銀だったんですよ」
「何?!凛の母親も力を持っていたのか?!」
「いいえ。香奈は、始めはごく普通の人間でした。だが、あるきっかけでこの世界で絶対的な力を持つ男にであった」
「まさか?!」
「そう、神と呼ばれる男ですよ」

