聖職者


「でもいつも一人でした。だから、僕は仲間を作ろうと考えた」

「仲間?」

「そう、僕の言うことを聞いてくれ慕ってくれる仲間をね」

それを聞いて、それは仲間ではない、とマーキスは言いかけた。

お前が欲しがっているのは、ただの忠実な犬だ、と。

だが、こちらが言わなくても相手側には分かっているだろう。

少なくともリョウ、レイは人の心が読めるのだ。

「そこである機関に話を持ちかけて研究を始めました。特殊な魔獣を作り出すんです。材料は魔獣と子供ですよ、失敗も多々ありました」

「…お前」

「最低な奴、ですか?」

マーキスの心を読んだリョウは鼻で笑う。

「そこでひれ伏している彼も同じ事をしていたんですよ。貴方達騎士団が天才と崇めるヴォルドールもね」