聖職者


次の瞬間、ピカッと一瞬光ったかと思うと、地鳴りのような爆発音が辺りに響いた。

「ぐあっ!!」

爆発音と同時に、微かにヴォルドールの悲鳴が、マーキスは聞こえたような気がした。

リョウが放ったのは雷であった。

そのあまりの眩しさにマーキスは一瞬目を眩ませる。

次に目を開いたとき、マーキスは数メートル離れたところに俯せに倒れて動かないヴォルドールを見た。

その体は服もろとも黒く焦げ、わずかに煙が立ち上っている。

ヴォルドールの周りの芝も焼けて、微かに火が出ていた。

「?!」

マーキスは驚き、直ぐ様ヴォルドールに近づこうとした。

いけすかない奴だが、助けないわけには行かなかった。

だが、それをリョウが声をもって制する。