聖職者


マーキスは立てた予想を口にしようとした。

だが、リョウは手を上げマーキスを軽く口止める。

「おっと、ルイ元帥。口にしては面白くありません。あなたの予想は当たっています」

「ではなぜ…」

「僕は言いましたよね?人間が嫌いだって」

「…それは…、あの出来事のせいなのか?」

マーキスのその質問にリョウは答えなかった。

顔色一つ変えはしない。

だが、凛を抱き締める腕に少しだけ力が込められた様に、マーキスには見えた。

当の凛はというと、背中にリョウをひっつかせ腕にはレイをつかせ、じっとマーキスを見てくる。

リョウはともかく、慎と京介を殺したレイをおとなしく腕に絡ませているのに、マーキスは驚いていた。

いつもの凛ならありえない。