「僕をその辺の魔獣と同じランクにしないでよ、おばさん」
レイがマーキスに向かって言った。
いつもなら「おばさん」と言う言葉に目ざとく反応するのだが、今は違う。
「…お前、心が読めるんだったな」
「そうだよ」
「レイは私が作り出した魔獣の中でも最高傑作なんですよ、ルイ元帥」
「何?!魔獣を作り出しただと?!」
リョウの言葉にいち早く食らい付いたのはヴォルドールだった。
「魔獣を作り出すなど不可能だ!しかも特別な魔獣だと?!ありえない!」
「ですが実際にありえてるんですよ、ヴォルドールさん。あなたはこうしてレイの力を見たでしょう?」
やけに興奮して叫ぶヴォルドールとは対照的に、リョウは落ち着いた様子で話す。
そこには余裕が見て取れた。
だが、ヴォルドールの興奮は覚めない。
魔獣、それも特別な魔獣が作り出せると聞いて、研究熱心のエリート科学者の血が騒ぎだしたのだろうか。

