聖職者


レイは子供らしからぬ覚めた視線でラスフォードを一瞥した。

とたん、ラスフォードの体が中を浮き物凄い速さで飛ばされた。

後ろに飛ばされたラスフォードの体は、樹齢何千年とも思わせる太い大木に激突する。

体中の骨が痛ましい悲鳴を上げる音をたてて、ラスフォードは地面に落ちる。

「ラス!」

李楼が叫んだ。

急いで動かないラスフォードのもとに駆け寄った。

「レイ、その力はあまり使うものじゃないよ」

リョウがやさしくレイを嗜める。

「…はぁ〜い」

レイは詰まらなさそうに返事をした。

そのころ、マーキスはレイの使った力を目の当たりにして、かなり警戒していた。

体はがちがちに強ばっている。

「(今のは何?!)」

やはり、特別な魔獣と何か関係があるのか?!

だとしても、あの強さは普通じゃない。

いったいあの子供のランクは…