リョウはやっぱりな、とでも言うように軽く笑った。
「そう言うと思ったよ」
「当たり前だ!!貴様等下衆の仲間などになるものか!!」
慎と京さんを殺したレイと仲間になれと?!
ふざけるな!!
「お前、言わせておけば…」
ラルツォーネが女とは思えない、低くどすの聞いた声で唸った。
今にも飛び出し、凛を殺しそうな雰囲気である。
「リョウ様にそのような口の聞き方をして許されると思っているのか!!」
ラルツォーネは瞬時に地面を蹴りだそうとした。
だが、リョウがやんわりと手を出し、その動きを止める。
「…リョウ様!」
「ラルツォーネ、もう少し待ってくれないか?僕を思ってくれているのに、悪いんだが」
ラルツォーネは答えを返さない。
じっとリョウの目を見つめている。

