しかし、もっと本質的な聖職者と人間の違いは大きい。
聖職者は聖痕から「力」を引き出し、それを武器に添わせる等して操る。
刀タイプの武器を扱うなら力で刀を包み、より強くする。
銃タイプの武器を扱うなら力を銃弾として銃に込め、発射する。
弓タイプなら矢じりに力を込める。
そうして、聖職者は自らの力をコントロールしていくのだ。
力のコントロールに慣れると、より複雑に操れるようになる。
力を細くつむぎだし糸のように操ったり、針のように細く尖らせ投げ武器としたりする。
さらに上になると、力に治癒能力がつく。
要するに、力を様々な形に変え操ることができるのが聖職者だ。
力は戦闘の場数を踏めば、より多くを蓄められるようになる。
また、力は個人によって色がついている。
凛は銀色の力を操り、慎は水色の力を操る。
どんな色であっても、薄く透き通った、まるでガラスの様な光沢がある。

