「少しお待ちください!足を手配します!」

そう言うと、李楼はヴォルドールの部屋、つまり来賓用の部屋の電話から探索班に内線をかける。

どうやら、ヘリコプターの手配しているようだった。

「調度空いているヘリが一機あるそうです。屋上に行きましょう」

李楼のその声を聞くと、マーキスは部屋を掛け出ていく。

その後に、ラスホォード、李楼が続いた。

そして、なぜかヴォルドールまでもが部屋を飛び出していった。

後には、冷めたミルクティーのカップが四個、テーブルの上に残された。

数分後、バリバリとすごい音を立てて一機のヘリコプターが騎士団の屋上から飛んでいった。