聖職者


ヴォルドールはかなり顔色が悪かった。

だが、理由を明かそうとはしない。

そんなヴォルドールの様子を見ていたマーキスが口を開いた。

「ヴォルドール、貴方何か隠してない?」

「………」

「やっぱり隠してるのね。何を隠してるの?」

「………」

ヴォルドールは中々答えない。

「…まさか、凛に関係のあることじゃないでしょうね」

マーキスのその言葉に、ヴォルドールの表情がほんの一瞬動揺する。

それを見逃さなかったマーキスはさらに問い詰める。

「言って!凛に何かあったらどうするの?!重要なことなんでしょ?!」

「……っ」

「ヴォルドールさん、話してくれませんか」

叫ぶマーキスを押さえながら、李楼もマーキスに頼み込む。

その姿を見て、ヴォルドールは一度大きく息を吐いた。