聖職者


それからのヴォルドールの話は三人にとって驚くべきことばかりだった。

ヴォルドールが研究を始めたきっかけは、マーキス達が予想した通りだった。

ヴォルドールは銀の力が行使される瞬間を見ていた。

だが、それをしたのは神ではなかった。

ヴォルドールを含む一部の団員の前で銀の力を見せ付けたのは、リョウ・ラルトマスだったのだ。

銀の力が神の力だというのは、ヴォルドールの前任の本部長が断言したらしい。

その本部長は神が力を使うところを見た、と言っていたそうだ。

しかし、今となっては確認のしようがない。

本部長はすでに亡くなっているのだから。

三人は、神の力の色が銀だったと一応信じることにしたのだった。