聖職者


「落ち着いたらどうだいルイ元帥。ラスホォード君が驚いているじゃないか」

その言葉に、ラスホォードは申し訳なさそうにマーキスを見、縮こまった。

一方のマーキスはラスホォードに一瞥もくれず、表情を変えない。

それが逆に恐い。

「ルイ元帥、その情報はどこから仕入れたんだい?」

「どこだっていいでしょう」

マーキスはぶっきら棒に答える。

「そうだな、後でゆっくり聞くとしようか。まず、何が聞きたいのかね?」

「全てよ」

「ほう、それは大変だ。長くなってしまう」

「短く話せ」

「分かっとるよ。君は短気だからな」

ヴォルドールはそう言うと、半ば冷めかけたミルクティーを一口含む。

冷めかけているのだが、満足そうに頷く。

「では、研究のきっかけから話すとしよう」