凛が復讐を誓ってから一ヵ月がたとうとしていた。

あれから、凛は任務と訓練のみをひたすら繰り返してきた。

今、本部は聖職が足りない。

他の支部から派遣してほしいのは山々だが、他の支部も精一杯なのだ。

凛とマーキスだけで魔獣退治に行っている。

残された元帥も3人だけで世界を飛び回っている。

元帥が保護してきた子供達はまだ幼く、聖職者にはなれなかった。

始め、李楼は凛の体調を気遣い凛にあまり任務を入れなかった。

だが、凛にはそれが不満だった。

強くなりたいのに、任務がこないのだ。

空いた時間に訓練をするが、訓練と実践ではやはり実践の方が力が付く。

最終的に、凛は李楼に「もっと任務を入れてくれ」と直接言いに行った。