マーキスは正直驚いていた。
否、マーキスだけでなく、この場にいる全員が驚いているだろう。
何せ、450万倍の力が若干15歳の少女に眠っているのだ。
前代未聞、ありえないような話である。
これから先も、二度とこのような逸材は出てこないだろう。
実際、今の凛は非常に弱かった。
聖職者のなりたての頃はEランクの魔獣も一人では倒せなかったのだ。
今は、何とかDランクの魔獣まで手が出るようになったが、一人では生死をかけるものになってしまう。
今の凛の力を100倍したら慎と京介に追い付けるほどになるだろう。
だが、凛が二人と力を比べることはもう会うことは出来ない…
そして、今の凛の力を10万倍するとマーキスに追い付くのではないか。
そこからみても450万倍と言うのはかなりの数値であることが伺えた。

