聖職者


マーキスはウォッカのボトルを片手に続ける。

「とてつもない力の波動って言うのかしら。それがたまに、まるで漏れだしてるかのように感じるのよね。これは私の予測何だけど、凛の力はあんなものじゃないんじゃないかしら」

「つまり、凛にはまだ大きな力が眠ってると?」

李楼が考えながら聞く。

マーキスは無言で頷いた。

「力のコントロールが苦手なのも、大本の力が発揮できないせいだと思うの。凛の特別は銀の力だけではなくて、何かもっと大きな事があると思うのよ」

「…なるほど」

李楼も頷く。

ラスホォードは自分もその資料を見てみたいと思った。

考えた結果、マーキスに聞いてみることにした。

「あの、ルイ元帥。僕もその資料を見てもいいですか?」