聖職者


「医療班長さぁ〜ん♪」

「おわぁっ!?」

酔ったマーキスは医療班長の背中を叩いた。

だが、今のマーキスに力加減などあるわけない。

「〜〜〜っ」

医療班長は痛みに耐え、震えていた。

「医療班長さんは、名前何ていうんですかぁ〜〜??」

まるで別人になったようなマーキスに、半分白い目をむける医療班長。

「ラスホォードです」

「あらぁっ!!素敵なお名前じゃなぁ〜い♪」

マーキスはそう言うとさらにグラスにワインを注ぎ、飲みだす。

「ルイ元帥、そろそろ止したほうがいいですよ」

李楼が本気で心配して止めにかかった。

「だぁいじょうぶよぉ〜!これからラスホォードって呼ぶわねぇ〜♪」

「…ラスでいいです」

「そぅ??ならラスでぇ〜」