それは紛れもなく、慎と京介を探しに行ったときの映像だった。

記憶の閉ざされた蓋が外れたかのように、鮮やかに一つ一つを思い出していく。

昼間の公園。

何者かの力による術。

その中で見た、慎と京さん。

顔色が変だった…

二人は折り重なっていて、動かなかった…

あぁ、自分はどうしてこんな大切なことを忘れていたんだろう…

「…そぅ、だったね」

凛はポツリと呟いた。

医療班長が驚いたように凛を見る。

「凛さん、もしかして思い出したんですか?」

凛は何も言わず頷いた。

「…他の人は見つかったの?」

妙に落ち着いた様子で尋ねた。

李楼はそれに一瞬驚いたような表情を浮かべ、答えた。

「…見つからなかった。探索班員も聖職者も」