その後、マーキスは凛を気遣いながらリビングに連れていった。 凛をソファに座らせ、落ち着かせるために買ってきたばかりの本場の紅茶を入れようと思ったが、入れ方がうまく分からない。 いつもは李楼が入れてくれていたのだ。 マーキスは全てを凛に話す覚悟をしていた。 ヴォルドールの言い方は気に入らないが、彼の言うことは正しいのだ。 凛一人でも聖職者が増えることを、騎士団中が願っていた。 この後のことも考えて、マーキスは内線電話で李楼と医療班長を呼び出すことにした。